mame_usa’s diary

アメリカ生活・データについて語っています

幼児虐待と脳の発達の関係

ここ一週間のニュースは

静岡県裾野市の保育園で起きた幼児虐待の内容で持ちきりですね。

まだ言葉で何かを伝えるということができない幼い子供が
大の大人から暴力を受けていたなんて
本当に心が痛みます。
 
現在中野信子さん著
「努力したら負け」
を読んでいるのですが
その中の「前頭前野が薄い人についてのネガティブな見解」という所で
虐待を受けた幼児に起こる脳について語っています。
 
前頭前野は感情、創造性、思考をつかさどる
人間を人間たらしめる脳の部位だといいます。
親から愛情を受けたり、その他外部からの刺激や成長に伴って
前頭前皮質は厚みを増していくのですが
虐待を受けた子供はこの前頭前皮質の発達が妨げられ
薄いままになってしまうそうです。
このことは大人が交通事故にあって脳に損傷を受けることと同じくらいのダメージがあると語っています。
 
幼児達の未来を壊した3人の保育士、それを隠そうとした園長や保育園関係者は大罪を犯しました。
 
どうすればこのような事件が将来起きないかと考えてみたのですが
やっぱりみんなで見守るということが一番大事なのかと思います。
 
例えばですがアメリカの公立校、特に小学校中学校などはイベントの際などに親にボランティアの協力を求めたりします。
バックグラウンドチェックをし
過去に犯罪を起こしたことがあるかなど確かめられ、それをクリアしないとこういうボランティアには参加できませんが
学校と親が一緒になって子供の教育に関わるという機会がとても多いです。
それからどの学年にも、
パラプロフェッショナルと言われる、
要は先生をサポートするような人が学校から数名雇われていて
先生をサポートしながら子供の面倒を見ています。
日本の教育現場もこういうサポート体制が必要なのではないでしょうか?

スピード違反とサンドラ・ブランド

アメリカの夏休みはとても長いです。

うちの州では6月末から8月の終わりまで2か月もあります。

子供にこんなに長い夏休みがあったら

毎日働かなくてはならない親はどうしましょう?

 

アメリカにはサマースクールというものがあります。

サマースクールとは、夏休みの間にだけオープンするキャンプの事で

いわゆる学童のようなものです。

 

うちのサマースクールは市内の中学校校舎を使用していて

教科学習は全くなく、

子供達はクラフトをしたり、ドロケーをして校庭を駆け回ったり、

毎週火、木曜日は校外学習(Field Trip)として遊園地などに行って

夏休みを楽しく過ごしています。

 

今朝もいつものように

車で息子をサマースクールに送っていきました。

後ろのカーシートに座っている、生後1か月の息子がぐずっていたので

急いで家に帰ろうと車を走らせていました。

 

しばらく走っていると、

前方で、路肩に停車している警察車両が見え

「やばい、捕まるかも」

と思いながらそれを追い越した途端

サイレンを鳴らされ、停車させられました。

 

やってしまった・・・。

 

アメリカで警察に止められた時は

自分の車両から外に出てはいけません。

ドライバー席に座ったまま、窓を開けて

警察が来るのを待つのです。

 

少し太めの男性警察が窓に近づいてきて

怒った表情で

「制限速度25マイルの所を40マイルで走っていたぞ。

急いでいた理由は何かあるのか?」と聞いてきました。

「早く家に帰って授乳をしたかったの」と伝えると

「分かった。とりあえず免許証とRegistrationを見せなさい」と。

 

命令されたものを提出すると

しばらく車の中で待っているように指示されました。

5分後、男性警察官は戻ってきて

「今回は警告(warning)だけにしておくから、今度から安全運転をするように」

と言って、この件は終了しました。

 

以前にも、前方ライトがついていないという理由で

警察に止められた事はあったし

何か隠し事があるわけでもないし、何も怯える事はないのですが

この時私は

最近読んだ本、Talking to Strangers by Malcom Gladwellの中に書かれていた

サンドラ・ブランドさんの事件を思い出していて

少しドキドキしていたのです。

 

サンドラさんはイリノイ州出身の黒人女性で、

2015年7月10日テキサス州プレイリービューの道路を

仕事の面接を終えて運転をしていました。

 

その時、彼女の背後から警察車両がサイレンを鳴らして近づいてきたので

彼女は路肩に車を止めましたが、

その警察車両は彼女の車の後ろで止まったのです。

 

警察官はブライアン・エンシニアという男性で

彼女に「曲がり角でウィンカーを出さなかった」と伝えました。

サンドラはブライアンが近づいてきたから避けようと路肩に寄っただけなのに

それを「ウィンカーを出さなかった」という理由で違反切符をきられるのは

納得がいかない、と文句を言います。

そして彼女は煙草を吸う為に火をつけました。

 

ブライアンは煙草を消すように指示しますが

サンドラは「自分の車の中で煙草を吸ってるだけなんだから、別にいいでしょ」

と従いません。

するとここから状況が一変します。

 

ブライアンは急に立腹し、サンドラに車から降りろと命令します。

その後のやり取りは省略しますが

結局サンドラは、

ブライアンのタバコの火を消す命令に従わなかっただけで逮捕され、

牢屋に入れられるのです。

その3日後、サンドラは刑務所内の自分の部屋で自殺しました。

 

Talking to Strangersという本の中では

このサンドラの事件と他の刑事事件にも共通している、

人の心理やそれに伴う行動、

そして警察が行うトレーニングやマニュアル、その歴史の観点から

この問題を分析しているのですが

私が考えていたのは警察が行う訓練マニュアルでした。

 

ブライアン警察官は、とにかく怪しいと思った車両を

次から次へと停車させ、違反切符を沢山発行していました。

そして、イライラした行動や、不可解な行動をした人物は

要注意するようにトレーニングされていたのです。

 

サンドラはイリノイ州のナンバープレートでテキサスを走っていた、

車を止められた事でイライラしている

ブライアンの命令に従わない

という理由で怪しまれ、逮捕されるに至りました。

 

サンドラはPTSDを患っていて

その前の年、妊娠した赤ん坊を失った悲しみから自殺未遂をしています。

そして、それまでの過去に他の警察官から切られた違反切符が

合計$8000ドルもありました。

人生の再出発に出ようと来たテキサス州で、そのたった3日後にブライアンに

車を止められたのです。彼女がイライラする理由も分かります。

気持ちを落ち着かせるために煙草を吸いだしたのでしょう。

 

でも警察のマニュアルに沿ってトレーニングされたブライアンの目には

サンドラは要注意人物としか映らなかったのです。

 

もし私の車両を止めた警察官が、こういうトレーニングを受けてたとしたら?

変に動けば怪しまれるし、ただのスピード違反では事はおさまらないかもしれない。

私はそう思い、警察がくるまで座ってじっと待っていました。

 

今回は何事もなく、違反切符をもらう事もなくすみましたが

次回も気を付けようと思います。

というか、スピードには気を付けないといけませんね。反省です。

 

因みにこの二人のやりとりは、Youtube動画であげられています。

ブライアンを支持する人もいたようですが、

私はサンドラさんが逮捕されたことは

ブライアンによる「自分のいう事をきかないから逮捕する」という

我儘で短絡的、そして幼稚な意思決定からきたもので

全くの理不尽だと思いました。

皆さんはどう思われるでしょうか?

 

 

思い出しましたが

私は20代の頃フロリダに留学中していたのですが、

その頃警察に止められた話があるので、

次回はその話を記事に書こうと思います。

これはユニークな体験で今でも忘れられません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「切りが良い」より「切りが悪い」が効率的

 

 

「今日の仕事は○○までやったらおしまいにしよう」

「今日の勉強は△△ページまでやろう」

と決めて一日を終えた経験がある人は多いでしょう。

そうして終えた一日は気持ちが良いし、ビールやワインを一杯、または

我慢していた冷蔵庫のケーキをご褒美に食べたりする人もいるのではないでしょうか?

 

質問ですが、そうして終えた翌日の仕事や勉強は

スムーズに開始する事が出来たでしょうか?

私の場合、仕事にとりかかるのに時間がいります。

毎朝9時からミーティングがあるのですが、それが終わってからは

メールをみたり、優先順位の高いタスクをやらなければならないのに

順位の低いタスクをやってみたり、どうもスッと業務にとりかかれないのです。

 

私の仕事はデータベースを作る&管理する事で、

チームと話し合って決めたり、自分がデザインしたロジックに従って

SQLのコードを書きます。

たまに自分の書いたコードがエラーを起こしたり、

思った通りのデータを抽出できなかったりして、

自分の課されたタスクに行き詰る事があるのですが

私はそういう時にはわざと、その切りの悪い所で終業するようにしています。

 

何故そんな事をするのか?

その方が翌日の仕事をすんなりと始められるからです。

これはゼイガルニク効果(Zeigarnik Effect)という現象を利用したものです。

 

この現象はどんなもので、誰がどうやって発見したのでしょうか?

名前にある通り、これはリトアニア出身の心理学者、ブリューマ・ゼイガルニク

(Bluma Zeigarnik)が発見したものです。

 

1920年頃のある日、彼女とその教授はビアガーデンで心理学について語っていました。

そのレストランには、フロア内を軽やかに移動しながら

テキパキと食事やドリンクを運ぶウェイターがいたのですが、

彼女と教授はふと、その男性が客から受けた注文をメモすることなく

そして間違える事なく、料理を運んでいることに気が付いたのです。

 

「どうやっているんだろう?」

 

と気になった二人は、その男性の記憶力をテストをすることにしました。

ウェイターが料理を運び終えたテーブルのお客さんに

その人達が頼んだ料理をナプキンで隠してもらい

彼らが注文したものをウェイターに当ててもらうというテストでした。

 

結果はどうだったと思いますか?

なんと、ウェイターは見事に答えられなかったのです。

注文を受けたものは完璧に覚えているのに、

運び終わったとたんに忘れてしまっていました。

こうしてゼイガルニク効果は発見されたのです。

 

ゼイガルニク効果とは、

「人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えている」という現象の事です。

 

よく友達や家族に話そうと思っていた事を、その人に会ったとたん忘れてしまって

「何を話そうとしたんだっけ?」と悶々とした事はないでしょうか?

このような「達成できなかった事」というのは、気になって仕方がないものなのです。

 

私が仕事を切りの悪い所で終える理由は

わざと「早く昨日終えられなかった問題を解決したい!」

という状況を作り出すことによって

翌日の仕事のとりかかりを容易にしているのです。

 

皆さんもやってみてはいかがですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

出産 38週4日

陣痛間隔

6/18の朝おしるしがあって以降
1日に起こる前駆陣痛の回数が増えていった。

22日は、歩くとすぐにお腹が締め付けられるようになり、
毎日最低1時間は歩いていた犬との散歩は、この日から距離と散歩回数が減る事に。
おしるしがきてから出産までのタイミングをインターネットで調べてみると、

1日から1週間の人が多いらしいけど、自分の中では出産は予定日の7月なので
「これで動けなくなったら1週間強何もできなくて、もっと太っていく…」
と頭は体重の事でいっぱい(笑)
前駆陣痛の間隔は様々で、短くて6分だったり、長くて10分以上あいたり。でも午後になると5,6分間隔の腹痛が結構な頻度で起こるようになって、座っていられずベッドに横になる。
でもやらなきゃいけない仕事があったので、急にお産に入る前に仕事仲間に知らせないと!という事で、

スクラムマスターにメールをしておいた。
仕事では、マネージャーも仲間も「あんこにはチームのサポートに回ってもらって、

大きなタスクは他の人に回そう」と皆協力してくれていたので、かなり助かったし皆に感謝!

23日は午前中に車で12マイル離れたオフィスで超音波検診をして
午後1時に別のオフィスでMidwifeのチェックを受ける。
この日の体調は、朝からずっと子宮が収縮したままで、お腹が痛くて動くのが本当にしんどかった…。

そしてこの午後の検診には旦那も来る予定で、夫婦二人で病院側に文句を言うつもりだった。

実はこの前の週、6/20朝のNSTが終った頃にMidwifeが来て
「6/17金曜日の検診の時に話するべきだったんだけど、

出産する日を決めましょう」

といきなり言われた。こっちとしては

「は?!聞いてないんですけど」って感じ。

そしていきなり
「病院では週末とホリデーは陣痛促進はしないのと、

今の所予定が空いているのが6/30しかないので、30日に子宮口を広げる薬を打って、

翌日出産って予定にしましょう」

と勝手に決められた。

私が、何故予定日まで待てないのか聞くと、私は高齢出産で、そのカテゴリーに入る人は39週に出産させることになっている、と。でも先月病院側に記入してもらったPFMLフォームには、

予定日は7/5から7/7となっていた。何かおかしい。しかも急すぎて頭は真っ白で何も言えなかった。

家に帰ってきてから旦那にこの話をすると、当たり前だが文句を言い始めた。「高齢出産だから39週に産ませないといけないという割には、土日やホリデーにはその処方はしないとおかしな事をいう。じゃあその週末にあんこの体調が悪くなったら?それでもその陣痛促進しないっていうのか?しかも、そもそも出産予定日が39週の何処かになるなんて今までの検診で聞いていない。明らかに誰かが計画ミスをしている。」

てなことがあったので、23日の検診には旦那に一緒についてきてもらい
Midwifeに文句を言う事に。すると彼女は「今までのあんこの診察内容を見てみたけど、

39週の出産になる事を誰も伝えていなかったようね。その事は謝罪します」とミスを認めてきた。

そして予定日の7/5に陣痛促進を始める事は可能だというので、

それでうちら夫婦は納得し、この件は丸く収まることになった。

検診の結果、子宮の収縮がずっと起きている事は問題ないらしい。

もしかしたらこのまま出産日まで続くかもしれないけど、

体が出産準備に入っている証拠だから大丈夫、と言われ、

子宮口は3㎝開いていると教えてくれた。
家に帰ってきて仕事開始、のはずなのだけど、

胎児の胎動が上にも下にも来るし、

お腹は痛いしで座っていられず、全然仕事出来なくて途中ベッドで横になったりした。
昨日の夜にメールした後、スクラムマスターは、

仲間のAさんに私の仕事を引き継いでもらうよう指示したらしいので、

その為の引継ぎの電話を午後3時ごろにAさんとして、もうその日は働くのをやめる事にした。

23日夜、午後10時半ごろにベッドに入るが陣痛の痛みで目が覚め、

午前12時頃から3時半までベッドで身を悶える。そしてアプリで陣痛間隔を記録。

感覚がバラバラなのは、そういう陣痛間隔だったり、途中寝てしまいきちんと記録出来なかったりしたため。

これでは5-1-1ルールに当てはまるか分からないので、

(5分間隔の陣痛が1分間続いて、それが1時間継続する事)

ベッドから出てリビングのソファに行き、

もう一つの携帯電話に入っている同じアプリで再度陣痛の記録をとり始めた。

すると時間が短くなっている。でも間隔が長めの陣痛があったりして自分でよく分からない。

旦那と息子を明け方に起こしたくなかったけど、

もしこれ以上痛くなって病院に連絡が出来なくなったら困ると思い、とりあえず病院に電話。

自分が記録したものを伝えると、5-1-1ルールに近いっちゃ近いから、

とりあえず病院に来なさい、と言われた。
旦那と子供を起こし、急いで準備。ソファで痛みに耐える私の頭を、息子は優しくなでてくれた。

なんて優しい子に育ったんだろう!
入院バックは用意してはいたけれど、全部必要なものが入っていた訳ではなかったので、

その時思いつくものを追加で入れて持っていく事に。

病院へ行く途中の車の中でも痛みが襲ってきて、その感覚は2分や3分と感覚が短いものも出てきた。
「あー」「うー」と悶える私を見て、息子は「パパ、デコボコの道は避けてあげて。ママが痛がるよ」と言っている。旦那は「大丈夫、分かっているよ」と一言。

到着したのは朝5時半近くだったと思う。駐車場から病院まで50メートル位歩かなくては行けなくて、

途中立ち止まったり座り込んだりしながらようやく中へ。旦那と息子はロビーで待機していないといけないと言われ、私だけ中に入り、看護婦に言われた通りベッドに横になる。NSTテストに使う装置をお腹に巻き付けられて、子宮口を確認される。1人目の人は3㎝かなぁ、と。

そして二人目の看護婦が確認すると「8㎝開いているわ」。

一人目の人が「え?本当?私そんなにオフだった?(間違ってた?)」と言うと

「Yup」とだけ言って2人目の看護婦は部屋を出ていった。

という事で私はそのまま病院に入院する事になり、その事を旦那に伝えた。旦那には一回家に帰ってもらって、息子をサマーキャンプ(8時半)に送り出してからまた病院へ来てもらう事に。

私は入院用の服に着替えさせられ、歩いて分娩室へ移動。心の中「車いすに乗せてくれ~!」

部屋には既に1人の看護婦が待機していて、2人が私の両方の腕に点滴をした。

この時右腕をやった人が、血管が見つからなかったのか、何回も針を刺してきて痛いのなんの!

ごめんね~と言われながらなんとか終わり、点滴開始。

無痛分娩を希望していたけど、その点滴が終わらないと麻酔が出来ないらしく、

もしかしたらその前に子宮口が全開になったら、麻酔なしで分娩開始する、といわれビックリ!そして恐怖。
その日のMidwifeが部屋に入ってきて、挨拶と状況を説明してきた。「あなたが入って来た時は、子宮口が8㎝も空いている感じの痛み方に見えなかったから、そのまま家に帰されるかなと思ったのよ。よく痛みに耐えてるわね。普通だったら叫んでいるわよー」と。

そして旦那の事を聞かれた。多分病院に到着するのは午前9時以降だというと、多分赤ちゃんは9時前に生まれるから、早く来た方が良いといわれ、慌てて旦那に電話。この時朝6時半位。

旦那は仕事場に寄って、その週働いた分のタイムシートを入力してきたらしく、未だ帰宅途中だった。サマーキャンプには朝早くから勤務する人や、夕方5時まで働く人たちの為に、モーニングプログラムとアフタープログラムがあり、朝のプログラムは7時からやっている。

旦那に、サマーキャンプのディレクターに連絡して、今日だけ息子をモーニングプログラムに参加させられないか聞いてみるよう、そして9時までには病院に到着するように指示。

そしてそうこうするうち、点滴が無事に終わり、麻酔医登場。麻酔について説明されたり、過去のアレルギー反応の有無を聞かれ書類にサインしたあと、麻酔開始。息子の出産の時は旦那がいたから、旦那にしがみついていたけど、今回は旦那がいないので看護婦さんが私の支え。私の前に立ち「辛かったら私の手を握ってね」と私の手を握った。麻酔医からは「プレッシャーを感じるからね」と言われるけど、これが相変わらず痛かった…。「あぅぅぅ」「はぁぁぁ!」と声が漏れてしまう程の痛み。5分くらい痛みと戦う。終盤一気に眩暈がしてきた。視界が揺れていて、心拍数も上がってくる。でもしばらくするとそれは落ち着き、麻酔は無事終了した。あー痛かったなぁもう!(作家:原田宗典さん風)

その後浅い眠りに入っていた私は、遠くで「You made it!」という言葉と、看護婦さんと男性の会話が聞こえて、その後旦那が部屋に入って来た。サマースクールのディレクターは、息子を快く預かってくれたらしく、旦那は9時前に来ることが出来た。あとは赤ちゃんが来るのを待つばかり。Midwifeから、子宮口はまだ8㎝のままだからこのまま様子をみましょう、と言われ、結局11時半位まで待つことに。麻酔後から左足の付け根が痛くなったり痛くなくなったりして、初めは何故痛くなるのかか分からなかったけど、後にそれは陣痛の痛みとシンクロしている事に気づく。そして子宮口が全開した頃には麻酔が少し弱まってきていて、足の付け根の痛みとともに、陣痛の痛みも少し感じ出していた。これが出産する時のプッシュする自分への合図となる。
息子の出産の時は、看護婦さんが気づいた時には息子の頭が出ていて、急いで医者が来てから2,3回プッシュしただけで出てきたけど、今回はそうではなかった。
11時50分頃Midwifeが「10㎝になった。じゃあ分娩に入りましょう」と言い、現場は一気に慌ただしくなって、自分も緊張してきた。足の付け根で陣痛が来たことを感じられたので、そのタイミングを伝えて1陣痛につき3回プッシュを7回位しただろう。「見たくない」と言っていた旦那は、片方の私の足を支えるように指示され、その通りに動く(笑)
「赤ちゃんの頭が見えてきたよ!今みたいに力んでね」
「ハニー、あとちょっとで出てくるよ!」
と言われた後、最後のプッシュで赤ちゃんが出てきたことを感じると、へその緒がついたままの赤ちゃんが私のお腹にのせられた。
温かいぬくもり。久々の感触。また感動で泣いてしまった。旦那が医者の指示を受けながらへその緒を切り、一緒に息子を観察。肌はあたたかくてスベスベ。あまり泣かなかったので、
スタッフが吸引機でのどや鼻に詰まった液体を取り除くと、少し泣いた。3550gの大きい赤ちゃん。もし7月に出産していたらもっと巨大化していただろう・・・少し早く生まれてきてくれて良かったかも!

今日で誕生から1週間。ミルクを沢山のんで、排せつも沢山して、今の所健康に順調に育っている。久々の新生児に癒される毎日。可愛いすぎる!すでに親バカ。
2人目という事でやる事が分かっているから、今回の育児にはかなり余裕がある。1人目の時は義母が家にいてくれたものの、夜中の授乳が凄く孤独で寂しくて辛くて、多分産後うつだったのだと思うけど、初め1週間くらいは泣いていた覚えがある。今回は、旦那は3週間育児休暇をとっているし、もう一人の息子は日中は学校へ行ってくれているので、夫婦で子育てを楽しんでいる。

出産って本当にドラマだなぁ。そして素晴らしい経験をさせてくれた事、

私の所にやってきてくれた赤ちゃんに感謝!