mame_usa’s diary

アメリカ生活・データについて語っています

幼児虐待と脳の発達の関係

ここ一週間のニュースは

静岡県裾野市の保育園で起きた幼児虐待の内容で持ちきりですね。

まだ言葉で何かを伝えるということができない幼い子供が
大の大人から暴力を受けていたなんて
本当に心が痛みます。
 
現在中野信子さん著
「努力したら負け」
を読んでいるのですが
その中の「前頭前野が薄い人についてのネガティブな見解」という所で
虐待を受けた幼児に起こる脳について語っています。
 
前頭前野は感情、創造性、思考をつかさどる
人間を人間たらしめる脳の部位だといいます。
親から愛情を受けたり、その他外部からの刺激や成長に伴って
前頭前皮質は厚みを増していくのですが
虐待を受けた子供はこの前頭前皮質の発達が妨げられ
薄いままになってしまうそうです。
このことは大人が交通事故にあって脳に損傷を受けることと同じくらいのダメージがあると語っています。
 
幼児達の未来を壊した3人の保育士、それを隠そうとした園長や保育園関係者は大罪を犯しました。
 
どうすればこのような事件が将来起きないかと考えてみたのですが
やっぱりみんなで見守るということが一番大事なのかと思います。
 
例えばですがアメリカの公立校、特に小学校中学校などはイベントの際などに親にボランティアの協力を求めたりします。
バックグラウンドチェックをし
過去に犯罪を起こしたことがあるかなど確かめられ、それをクリアしないとこういうボランティアには参加できませんが
学校と親が一緒になって子供の教育に関わるという機会がとても多いです。
それからどの学年にも、
パラプロフェッショナルと言われる、
要は先生をサポートするような人が学校から数名雇われていて
先生をサポートしながら子供の面倒を見ています。
日本の教育現場もこういうサポート体制が必要なのではないでしょうか?